第48回 気楽に歩こう会(国立西洋美術館)実施報告

『中世末期~20世紀初頭の西洋絵画・彫刻を鑑賞!』

2月23日(木)寒中の合間の穏やかな朝、『気楽に歩こう会』は、所沢駅を班毎に出発し、上野駅公園口に10時過ぎには総勢25名が集まりました。

2016年7月に世界文化遺産に認定された国立西洋美術館は、フランスの建築家 ル・コルビュジエが日本に残した唯一の建築作品で、その特徴や西洋美術の絵画及び彫刻を、松が丘に在住の三好様からのご案内と解説を頂き、素晴らしい絵画等を鑑賞しました。


<世界文化遺産の建物と西洋美術に期待の集合写真『上野 国立西洋美術館』で>

早速、世界文化遺産の建物の紹介は、巻貝が中心から外に向かって広がって、コレクションが増えるにしたがって、建物の外側に展示室を追加できる『無限成長美術館』と言う構造になっている旨のお話。本館正面には柱で支えられた「ピロティ(柱)」のゆとりの空間、自然光を取り入れた展示室、高知の桂浜から集めた小さな玉砂利を長方形に上手に組み合わせた壁板など、具体的なご説明に参加者はなるほどと『世界文化遺産の建物』に納得の表情!

 
<世界文化遺産の建物の紹介>

前庭には、ロダンの「カレー市民像」や「考える人像」「地獄門」等中世末期に作られた本物の彫刻を前に詳しくご説明を頂き、参加者は像をそれぞれの方向から見定めて、お話しの一つ一つを確認して、素晴らしい彫刻に感激しました。

  
<ロダンの「カレー市民像」や「考える人像」、「地獄門」>

本館に入ってからは、世界文化遺産の建物を回廊や展示室などで実感し、松方コレクションによって集められた本物の彫刻や絵画を前に、その絵画に描かれた当時の状況など、詳しくご説明頂きました。

 <絵画毎に、描かれた当時の状況など約15分の説明>

圧巻は、クロード・モネの『睡蓮』は縦横ともに2.0mもある油彩で見事でした。自宅の日本式の庭園に池には睡蓮が育ち、繰り返し描くその水面は天候や時間帯によって表情を変えるため、20年近く睡蓮が描かれていたそうです。花や水面に映る光と影は、離れたところから見ると統一感のある蓮池に見えますが、近づいていくにつれ個々のモチーフの形は抽象的な線や面になり、絵画をじっくり観察することで、色彩や形の表現や構図が見えて、各々の睡蓮が浮かびあがって見え、とっても素晴らしく感激しました。

<クロード・モネの『睡蓮』>

こうして、ピカソやミロの素晴らしい絵画も鑑賞できました。

 
<ピカソの絵>       <題名がないミロの絵(皆で題名をつけて発表)>

中締め解散後、デンマークの芸術家村スケーエンからの自然の中で働く人々の芸術作品の鑑賞を見ようと、各グループは新館2階の展示場へと再度入館して芸術鑑賞を楽しみました。

芸術鑑賞の後は、それぞれに昼食をとり、上野東照宮のぼたん苑を観賞したグループもあり、2月の気楽な歩こう会は、文化・芸術で一杯の楽しい一日を無事に締めくくりました。

 <上野東照宮のぼたん苑>

本日も、皆様のご協力、本当にありがとうございました。

次回3月30日(木)は、皇居・千鳥ヶ淵・北の丸公園の桜観賞を予定しております。
皆様のご参加をお待ちいたしております。

『気楽に歩こう会』代表 藤原敏郎