カフェテラス松が丘 お話し会

もうすぐ10月というのにまだ残暑の続く9月28日(土)午後、カフェテラスに、松が丘にお住いの井上さんが来てくださり、お話し会を開催しました。
井上さんは、児童館のお話し会、小学校の朝読書で本のよみきかせをしていらっしゃいます。よみきかせの中で、本を読むことの大切さを子どもたちに伝えたいと活動していらっしゃいます。今回は3回目になります。

初めに、ボードに、お話し会の訴えている言葉をマグネットで貼りながら、話しの流れに沿って数冊の本を紹介し、読みたい気持ちにさせる方法を説明していきました。今回は絵本作家の長谷川義史さんの紹介をしていただきました。

一つ目の絵本は「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」という話で、いくつも「ひいひい・・・ひい」を続けて武家社会のころのおじいちゃん、さらに「ひい」を続けて
「ひいひいひいひい・・・ひいおじいちゃん」
として石器時代にまでさかのぼったおじいちゃんの姿を本で描いてむかしの様子を説明していきました。

続いては、井上さんの出身地の釜石の話でした。井上さんは、ラグビーワールドカップでの盛り上がり
の話をした後、絵本に入りました。

 
<井上さんのブックトーク>      <ブックトークに聴き入る皆さん>

東日本大震災で、それまで続いていた、地域の野球大会が中止になったが、みんな野球をやりたいという想いを持ち続けていて、震災あとから優勝旗が出てきたことがきっかけで、野球大会をすることになった話でした。みんなの想いがまとまってひとつの大会ができたという感動の話でした。

つづいて、豚の家族の話で「ぶたばあちゃん」。豚のおばあちゃんと孫の子豚を登場させ、人間の生活に置き換えた話をしていただきました。食べ物を買ってきたり、銀行でお金を引き出す話も出てきました。きれいな景色の中での「ぶたばあちゃん」の暮らしの物語でした。
動物を物語に登場させることによって、聴く人の想像を膨らませていました。

井上さんの話が終わった後、カフェテラスのスタッフの河津さんの絵本のよみきかせでした。
家の片隅に迷い込んできた「めんどり」を家の中に入れやったおばあさんと「めんどり」の恩返しの話で、飼い主の男が現われて取り戻そうとするのを救ったり、また男が来てさらって行ったり、実は女王様だった「めんどり」を多くの鶏が助けに来たり、最後には「めんどり」がしゃべれるようになって最後までおばあさんの面倒を見たという話でした。

<小さな赤いめんどり>

当日は、近くのデイサービスの方々が付き添いの方と一緒にカフェテラスにいらっしゃり、お話し会をお聴きしてくださいました。


<近くのデイサービスの皆さんも参加されました>

お話しをされた方は、ずっと聴く人の表情を見ながら話されていましたので、聴いていた皆さんもうなづくことが多かったと思います。

これからも、時々、会場を盛り上げて下さる方に参加していただき、それをお手伝いしながら、楽しめるイベントも取り入れたカフェテラスにしていきたいと考えております。
よろしくお願いいたします。

カフェテラス松が丘 星野直彦